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「ポールOne On Oneニューアーク公演」日記(2017年9月10~15日) by Yoshika ANDO

9月11日と12日に行われるポールのアメリカニューアーク公演を観るため、10日、JAL6便でニューヨークに向かいました(席はエコノミークラス)。また、今回は、93年にポールがきっかけで始まったJALベジタリアンミールをいただくのも旅の楽しみの一つでした。ポールがきっかけのJALベジタリアンミールをいただきながらポールのコンサートに向かうなんて、なんという幸せ!

今から20年以上前の1993年、ポールはニューワールドツアー日本公演の後、ロサンゼルスまでJALに乗ることになりました。当時、JALにはベジタリアンミールと言えばインド人の宗教目的のためのものしかなかったため、ポール一行のために、特別にベジタリアンミールをアレンジして提供することになりました。メニューはポールの奥さんのリンダのベジタリアンレシピ本から取り入れることになりました。数か月前からポール一行に内緒で進めた企画でしたが、機内で私からポールとリンダにそのことを説明すると、二人は大変喜んでくれて大成功となりました。そしてその後、正式にJALの機内食としてベジタリアンミールが導入されることになったのです。

それでは、前置きが長くなりましたが、今回の旅で体験したベジタリアンミールとポールのコンサートについてレポートします。

羽田を離陸して間もなくドリンクサービスが始まり、喉を潤した後、予約時に頼んでおいたベジタリアンミールが運ばれてきました。JALのベジタリアンミールはベジタリアン食の開発で知られている「みんなのごはん」とコラボしているということで期待大!色とりどりで目にも美しい。トレーに敷かれた赤いマットと相まってより一層食欲をかきたててくれます。この数年でJALのベジタリアンミールは格段に良くなったと実感できました。メインデッシュは大豆ミートの竜田揚げのトマトソース添え。小鉢もひとつひとつきめ細やかに趣向が凝らされ美味。

ニューヨークまでは約12時間。到着前にもう一度、食事のサービスがありました。二食目のメインデッシュはズッキーニなどの野菜のソテーに中華風の味付けがしてあって、ソースが程よくご飯と絡まっていて、これまた美味!小鉢のキノコのサラダはバルサミコで味付けをしているのか、歯ごたえも良く、ご飯との相性も抜群でした。
24年前に始まったJALのベジタリアンミールの進化を感じ、感慨ひとしおです。

ポールが乗ってきたフライトは、今思い返しても昨日のように思い出すことが出来ます。
考えてみれば10時間以上同じ空間にいたという事実に不思議な感覚すら覚えます。ポールの大ファンでありながらも、自分でも驚くほどポールの前で平静でした。「こんにちは!」と笑顔で飛行機に乗ってきたポール。離陸してポールとリンダに、特別に用意したベジタリアンミールであることを説明したところ、大変喜んでくれたこと。「おいしい、おいしい」と言って二人で嬉しそうにお食事を召し上がっていたこと。日本語に訳されたリンダのレシピ本をお見せすると、長いこと二人で顔を寄せ合って嬉しそうにページをめくっていたこと。今は亡きリンダに「あなたはどれか作ったことある?」と訊ねられたこと。ポールが「僕はトマトスープが好きなんだ」と笑顔で話してくれたこと。二十四年あまり経っても、こうして飛行機に乗っているとあの時の穏やかな光景が浮かんでくるようでした。宝物のような淡い思い出に浸りながらのニューヨークまでの空の旅はとても快適でした。

ニューヨークに着いたその日はマンハッタンで1泊しました。15日、17日とポールのコンサートが行われるマジソンスクエアーガーデンの電光掲示板には大きくポールが映し出されていて、いよいよポールに会えると思うと胸が高鳴りました。しかし私が観るのは11日12日のニューアークのコンサートのみ。マジソンでは電光掲示板のポールだけを見てきました(笑)。

翌日、いよいよポールのコンサートを観る日が来ました!電車で20分程のニューアークへ移動。そして、その夜から二日間にわたるニューアーク公演の会場である「プレジデンシャルセンター」に向かいました。会場に入ると、そこには「ミートフリーマンデー(MFM)」のパンフレットブースが設置されていました!

4月の東京ドーム公演の際、22番ゲート入口に置かれていたあのMFMパネルと同じもので、おそらく御記憶の方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。MFMパネルとの思わぬ再会に、当時、MFMチラシの配布を手伝ったときのことが思い出され、とても嬉しかったです。また、ベジメニューレシピがのった小冊子も置いてあったので、ニューアーク公演の思い出としてもらってきました。

会場のアメリカ人のファンの中にはビートルズ全盛期の頃、ティーンエージャーだった人が沢山います。彼らも年を重ねて、外見的には普通の人たちですが、ひとたびビートルズのことを聞くと途端に目を輝かせて話し出します。熱狂するビートルマニアが写った当時の新聞記事を見せて、「これが私!」と自慢する人。「1964年8月23日、ビートルズに出会って私の人生が変わった!」と豪語する人。彼らの中ではあの時の衝撃は今でも鮮やかに続いていて、ポールの前ではティーンエージャーに戻るようです。ビートルズ世代、子供を連れた家族連れ、若い世代、カップル、ブラジル、メキシコ、ロシア、日本からと色んな人がいます。「さあ、楽しもう!」というリラックスした雰囲気が会場を包んでいます。

一通りプレ・ショーが終わった後、スクリーンにポールのベースが映し出されると、ついにポールが登場!!大歓声の中で始まったステージのオープニングは、4月の日本公演と同じく「A HARD DAY’S NIGHT」!ポールはとても元気!声も伸びやか。後ろの人に気遣ってメッセージボードを控えめに上げていると、「もっとちゃんと上げろ!」と後ろのカップルが手伝ってくれる。何だかとても温かい。「LOVE ME DO」ではみんなで大合唱。そしてお決まりの「BAND ON THE RUN」からは益々会場が一体となり盛り上がりは最高潮となりました。
なお、この日9月11日はアメリカ人には決して忘れることが出来ない日です。ポールが「このコンサートは9.11で亡くなられた方に捧げる。暴力に反対し、自由を支持する!」と語ると、大歓声が起こりました。アンコールでは、星条旗を持ってポールが再登場。そして「9.11を決して忘れない!」という特別な旗をステージで掲げました。前の方の席では消防士の制服を着た人たちがいました。いつものアンコール時間よりも長く、皆惜しみない拍手を送り続け、会場中が熱い思いに包まれました。

二日間、コンサートを思いっきり楽しんで、JFK空港から、JL006便で帰途へ。
結局三日間の滞在で落ち着いてレストランで食事したことはなんと一度もありませんでした(泣)。だから、機内で美味しいベジタリアンミールが出てきたときは泣けるほど嬉しかったです。ニューヨーク発のベジタリアンミールもメインデッシュをはじめとして小鉢もすべて美味しかったです。特に中華風の麺の小鉢はボリューム感もあり、全体的に食べ応えがありました。いろどりも美しくカットされたフルーツ。見た目にも細やかで美しく、さすが日本!とホッとするやら感動するやら。白ワインとの相性抜群でした!

ニューヨークを離陸して、北に航路をとり、ナイアガラの滝が見えました。そして、楽しみにしていたアラスカ上空。美しく雪で覆われた山並みと、氷河も沢山見えました。しかし、数年前よりもかなり氷河が後退していて、確実に地球規模で環境破壊は進んでいるのがわかります。地球環境のためにも、ポールがMFMを切実に訴えている意味を改めて確認しました。

東京到着前に二食目の食事。ニューヨーク往復で四食。すべて美味しく、よく考えて作られているという印象を持ちました。四食ともそれぞれ良いバランスで、飽きることない味付けと見栄えで存分に堪能しました。ただ一つ言うならば、ベジアリアン用、ヴィーガン用の甘いデザートも欲しかった。普通の食事は、ケーキが付いていたようでした。ヴィーガン(卵、バターなどの乳製品を使用しない)でも美味しいデザートが出来るので、是非取り入れて欲しいです。

ニューヨークを離陸し14時間余り。楽しく弾け飛んだポールのコンサート、そしてポールがきっかけの美味しいベジタリアンミールも堪能して、新たなエネルギーと心が満たされた旅となりました。

安藤賢香Ando Yoshika
Oct2017

 

【付記】アメリカではVIPと呼ばれるサウンドチェック付きのチケットにはベジタリアンのビュッフェサービスがあります。マジソンスクエアーガーデンでのベジタリアン・ビュッフェの一部の写真を手に入れたので、ご披露します。どれもみな美味しそう!
以下は2016年8月のクリーヴランドでのベジタリアン・ビュッフェの写真です。ご参考まで。